フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略 クリス・アンダーソン (著) という本がある。私はまだ読んでいないが、
Amazonの内容紹介はこうだ。
「世界的ベストセラー『ロングテール』の著者が描く21世紀の経済モデル」 「〈フリーミアム〉という新しいビジネスモデルを提唱し、ビット世界の無料経済に正面から取り組んだニューヨーク・タイムズ・ベストセラー」 なぜ、一番人気のあるコンテンツを有料にしてはいけないのか? なぜ、ビット経済では95パーセントをタダにしてもビジネスが可能なのか? あなたがどの業界にいようとも、〈無料〉との競争が待っている。 それは可能性の問題ではなく、時間の問題だ。 そのときあなたは、創造的にも破壊的にもなり得る このフリーという過激な価格を味方につけることができるだろうか? ●無料のルール 1.デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる 2.アトムも無料になりたがるが、力強い足取りではない 3.フリーは止まらない 4.フリーからもお金儲けはできる 5.市場を再評価する 6.ゼロにする 7.遅かれ早かれフリーと競いあうことになる 8.ムダを受け入れよう 9.フリーは別のものの価値を高める 10.稀少なものではなく、潤沢なものを管理しよう ワイアード誌編集長が放つ最新作。 世界25か国で刊行! |
特に赤文字の部分「無料との競争」について経営者は考え、何らかの施策を用意しないといけないと思う。そしてそれは様々な分野で既に起こっていることは周りを見回せば容易に理解できる。Googleは検索という便利なツールを無料で提供し、検索連動広告で莫大な利益を上げている。当初は検索でどうやって金を儲けるのか誰にも想像できなかった。新市場を作るブレークスルーが起こったのだ。恐らくこのやり方を多くのベンチャーが導入していくだろうと思う。
この秋ソフト業界ではWindows7の調子がいいが、このパッケージソフト販売のビジネスモデルも先が見えてきている、恐らく10~20年後はOSやソフトに金を払わなくなっているだろうと思う。そういった世界でエンジニアは何を飯の種にすればいいのか、これは人事ではない。Googleが全部タダで揃えてくれる日はもう間近だと感じる。
さて、価格戦略で無料はやはり強い。言うならば、フロントエンドの商品として、又、顧客へのリスクリバーサルとして「無料」はビジネスモデルに組み込むべきものだと思う。では、何を無料にしどこで収益をあげるのか?
弊社の場合であれば、「無料コンサルティング」「無料ホームページ作成」「無料ドメインネーム」「無料ホスティング」「無料SEO」等色々と考えられるし、そういったものは既に市場に出回っている。 実際弊社でもこちらのサービスではそういったオファーを提供している。http://cmswd.com/
究極にはこういったサービス全部を「無料」にしなければならない日が来るのであろうか?最終的に何が有料として残るのかは興味深いテーマである。