YouTubeマーケティングを成功に導く5つのステップ_Part②

YouTubeマーケティングを成功に導く5つのステップ_Part①に引続き、YouTubeマーケティングのポイントPart②をご紹介します。

ステップ1)~2)についてはこちらをご確認ください。

ステップ3)
動画を最適化する

comScore社の2009年9月の米国検索エンジンランキングの調査結果によると、Youtubeは検索エンジン市場においてGoogleに次いで2番目のシェアを誇っています。Youtubeの動画ページを最適化するにはコンテンツ/リンク/アーキテクチャという一般的なSEOの3つの原理に従う必要があるといわれています。

①メタデータの最適化
タイトル、タグ、ディスクリプションといったメタデータや、ユーザーに視覚的にアプローチするサムネイルは、YouTube上あるいは他検索エンジン上でのアルゴリズムに大きく影響し、視聴者獲得に必須の要素です。YouTubeではメタデータを使ってコンテンツがインデックス登録されます。

下記画像に、メタデータ登録の際のポイントをまとめました。

こちらの詳しい内容はYouTube『クリエーターハンドブック』 (2012年3月第2版)P39~P68「公開と最適化」に記載されているチュートリアルを読み設定をおこなってください。
たとえ一昔前に作成した既存コンテンツでも、その時代にあったタイムリーなトレンドキーワードを盛り込んでいくことで、長期的に視聴者を獲得できるようになる可能性があります。

②字幕をつける
御社の取り扱うものがグローバルな商品・サービスである場合には、まずは英語字幕を付けることをおススメします。それと同時に、上記①メタデータの登録をする際にも、日本語とあわせて英語情報も入力することで、視聴者ターゲットは大幅に広がります。また字幕として文字情報をいれることは、視聴者が簡単にメモを取れるため、 “ハウツー”動画や教育系のコンテンツにも役立ちます。YouTube公式のサービスとして、動画の音声と連動しアップロードした動画に自動的に字幕を付ける機能があります。日本語の音声認識のクオリティはそれほど高くなく、字幕を付帯する場合には、操作画面上で音声認識により自動で抽出された字幕をご自身で修正する作業を行ってください。また、コンテンツの言語自体が日本の場合、それを英語にすることはYouTube独自のサービス内では不可能です。外部サービスを利用したり、あるいはご自身で英語字幕をテキスト形式ファイルで作成し、動画に付帯することで対応してください。

③ユーザーアクションを促すフレーズを入れる
「チャンネル登録してください」「コメントをお願いします」といった視聴者に何らかのアクションを促すフレーズを台詞に入れたり、「アノテーション機能」を使って動画中の適切な部分に挿入していきましょう。「アノテーション」とは動画の上にテキストや、ポイント、リンクをレイヤーとして重ねることができるツールで、これを活用することにより、コンテンツ上の情報量を増やし、視聴者参加型のインタラクティブな視聴を可能にます。たとえば、ある程度ボリュームのある動画を作成した場合にはその一部だけをYouTube用として編集し、アノテーション機能で自社Webサイト内においている完全版動画への誘導フレーズとリンクをつけることで、自社Webサイトへ視聴者を導くこともよいでしょう。あるいは、動画内で具体的な質問を投げかけ、それに対するコメントを募集するといったことはすぐに取り掛かれる対策です。
※ただし、クリックの見返りに何らかの贈与を行うこと(景品や賞を与えるなど)は、YouTubeの利用規約とコミュニティ ガイドラインに違反しますので注意してください。

ステップ4)
コミュニティを広げ、インターネット上で共有する

ユーザーアクションを促して実際にコメントや評価をもらい、それに対してまめに対応していくことで、視聴者との交流を深めていきましょう。特に、企業の場合は、視聴者の声に対する素早い反応ができるか否かが命運を分けます。それに対応可能な時間とリソースを確保できるかどうか、検討の上はじめてみてください。作成者との直接的な対話を通して自分の声が届いているという実感を持てることや、同じ動画の視聴者同士で交流があることにより、コンテンツやそれを発信する作成者に対する関心がより高まり、リピーター獲得に繋がります。ソーシャルメディアならではの双方向性を活かすことで、一本の動画が、顧客ロイヤルティを高めるきっかけになります。また、YouTubeの動画を自社のWebサイトやFacebookページと連携させることも忘れずに行ってください。例えば前述のアノテーション機能を使って動画からの導線を作る一方で、Webサイト上やビジネスブログ、他のSNSで動画をシェアすることにより、他サイトからの動画への導線も確保しましょう。YouTubeでは、これらの作業がシェアボタンによりとても簡単に行えます。

ステップ5)
アナリティクスで分析し、課題を知る

オンラインマーケティングの醍醐味は、やはりオフラインと比較して比べ物にならないほど効果測定が細かくできる点です。YouTube動画にも、アナリティクス機能があり動画がどのような地域の視聴者にどれほど見られたのか(どこまで見られたのか)かなりの詳細を把握できます。

分析指標は下記画像を確認してください。


定期的にアナリティクスの分析を行い、どのような動画が視聴者獲得に結びついているのか把握しましょう。特に、新しく動画をアップロードしたタイミングや、アノテーションを追加した日、字幕を入れた日などの前後は分析必須のタイミングです。トライ&エラーを繰り返し、その度に視聴者の動向から改善点を見つけて、日々魅力的な動画の作成に役立てます。※ただし、現時点ではGoogleアナリティクスのように、特定のIPアドレスをデータ上から排除することができないため、毎回自分自身の再生回数もカウントされてしまうため、特に再生回数が少ないうちはその点を踏まえておく必要があります。

以上、2回にわたりYouTubeをマーケティング活用するためのヒントをご紹介しました。

一部機能はパートナーユーザーにのみ限定公開されており一般ユーザーには使えないものもありますが、十分な機能が備わっているといえます。特に、YouTube動画の汎用性の高さとアナリティクスによる分析機能は利用価値があります。ただし、企業がマーケティングツールとして活用する場合には、単にYouTube内でのアクセス数を増やすという目標だけに囚われてはいけません。集客、成約、あるいはブランド力を高めるといった目的を達成するためのあくまでツールとしての認識を念頭に、最大限利用しましょう。

 

(参照URL)

YouTube『クリエーターハンドブック』 (2012年3月第2版)

 

 

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