『東北プロボノプロジェクト』にご協力させていただきました。

通常のプロボノでは、自らのスキルを提供して、社会貢献をします。しかし、『東北プロボノプロジェクト』は、それだけではなく、キャリアビジョンまで描き、キャリアモデル開発までできる点が特徴です。

単発での社会貢献活動ではなく、自身の中長期のキャリアに結びつけることで、プロボノの意味を深めます。

『キャリアモデル』とは、高い効率を求める「生産性」とオリジナリティを宿した「創造性」と中長期的に積み上げていく「資産性」を最大化するキャリア構造のこと。

昨年、参加くださった鈴木直也さんは、大手電機メーカーで働きながら、プロボノとして南相馬ソーラー・アグリパークを運営する「あすびと福島」の研修旅行を企画しました。

その中で、キャリアモデル開発をして「eスポーツ評論家」というキャリアパーツを提供させていただき、以下のようなキャリアモデルが出来上がりました。

ここから分かる通り、『東北プロボノプロジェクト』は、ただの複業のステップではありません。新しいキャリアパーツを獲得して、起業のステップにまで繋がっていきます。

また、ここには明確な人材観があります。それは、ビジネス(Business)とテクノロジー(Technology)とクリエイティブ(Creative)の頭文字をとった『BTC人材』ならぬ、ソーシャルデザイン(Socialdesgin)とキャリア(Career)とビジネス(Business)の頭文字を取った『SCB人材』です。

自身が日々研鑽しているビジネス領域のスキルだけではなく、社会をさらにより良くしていくといくためのソーシャルデザインの技術、そこから更に人生100年時代のキャリアを自ら構築していくキャリアに関しても深い知見を持つ人材であることが求められています。キャリアモデル開発×プロボノプロジェクトでは、そのような『SCB人材』のステップになっています。

この結果として、社会の『受援力』を大きく高めます。受援力とは一言で言うと「支援を受ける力」です。支援は受ける側の能力も要求されるのです。支援しますよ!という人がいても、支援を受ける人に受援力がないとうまく支援を受けられません。

よってキャリアモデル開発士が、社会起業家向けに「ビアツーリズムデザイナー」や「ハンドメイド作品プロデューサー」、「限界集落師」など「キャリアパーツ」の切り出していくことで、困っていることを可視化し『企業の受援力』を高めています。

このキャリアパーツ切り出しによって、個人にとってもキャリアモデルに組み込みやすくします。支援したいかもと思っている個人が、より東北の社会起業家を応援しやすくなるわけです。

結果として、「企業の受援力」と「個人の受援力」の両方を高め、社会全体の受援力を向上させることに繋がります。

最後になりますが、このようなプロボノプロジェクトでありますから、ご縁は、単発的で短期的なものではなく、望めば中長期的になり、得られるメリットも時間に応じて大きくなっていきます。

例えば、プロボノきっかけで狩猟免許を取り、猟師というキャリアパーツを持って、ちょこちょこ東北の関係企業さんのところに入っている方もいます。ここまでをまとめたものが以下の表です。キャリアモデル×プロボノの可能性が広がっています。

Your email address will not be published. Required fields are marked *