ソーシャルメディアは、Webを用いて情報が拡散していくように設計されたメディアであり近年大きな影響力を持ち始めています。ユーザー間のクチコミを喚起するバイラル・マーケティングの一種という見方と共に、企業のマーケティング活動を根本から変える可能性があるため、大きな注目を集めています。

ソーシャルメデイアの活用例

ヨーロッパの某タイヤサプライヤー企業では、Facebook上にアカウントを設け、環境への取り組みなどを紹介。Twitterでは販促キャンペーンなどの告知をタイムリーに流し、より詳細な情報に誘導する仕組みを構築。YouTubeでは動画配信の特徴を生かして、モータースポーツへの取り組みをアピール。画像共有ができるFlickrでは自社ポスターなどをアップロードしています。そして、これらの取り組みに対するユーザーからのフィードバックを、自社の製品やサービス、プロモーション活動に反映しています。このような取り組みは、企業のソーシャルメディア活用における1つの典型的な形と言えます。

マスメディアでは伝えきれない詳細かつタイムリーな情報発信をFacebookあるいはTwitter上で実施する、あるいは双方向型の情報配信を重視するようになった消費者に対して、情報を届けるためにソーシャルメディアを使うというのは、マスメディアによる広報・宣伝活動を補完していると言えるでしょう。また、自社のマーケティング活動に対するリアクションの把握という点でも補完的な機能として活用されています。