経営とシステム

企業が中小、中堅、上場と大きくなるには、企業内のシステムができているかどうかによります。このシステムとは、まさに数字です。経理の数字ではなく、経営者が持つべき数字が大切なのです。損益計算書やバランスシートが分からないでは一流の経営者にはなれません。経営者が経理・会計が分かると、企業を運営していくための管理会計的な発想ができるようになります。

哲学だけでは社員は引っ張っていけません。システムが全部揃った上に、哲学がいるのです。私はふだん、経営者の人格、人間性、心ということを説いていますが、それだけではないんです。その心を生かすのは、論理的なシステムが不可欠だということを改めて言っておきます。

稲盛和夫
盛和塾7号 P63

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