このアーカイブは ‘趣味/その他’ のカテゴリーです。

電子書籍、古本、図書館と著作権のグレーな関係

ここ数日電子書籍と著作権について調べています。我々は本を買うとき本代なかに入っている著作権料を払うわけですが、この権利が印税として5-10%著作者に支払われるのが通例です。

紙の本を電子化するサービスや、それを自分で行う「自炊」というのがあります。ここで著作権はどうなるのでしょうか?というのが面白いところです。

著作の本体は電子化され、元の本は「裁断本」としてオークションに流れていたりします。個人使用に関する複製は法的に認められているようですが、不特定多数に販売しようとする行為は「貸与権の侵害」に当たるそうです。著作権者側からすると、著作物が物理的に2つに別れる。つまりコピーされると取れたかもしれない著作権料が取れなくなります。だから「コピーするな」というのはよく解る論理です。

8万年生き続ける地球上最古の生命体!

果たして「不老不死」ってあるんでしょうか?有名なのはベニクラゲですね。ベニクラゲは死ぬ直前(?)にポリプ状に戻り、若返りを行ないます。やがて生まれたばかりの姿に戻って、再び成長を始めるそうです。これを繰り返すわけですから事実上死なない訳ですね。但し、くらげの場合は一つの固体が何千年も生きて怪物のようになったりはしません。そうなる前に他の生物に捕食されてしまいます。 では、最古の生命体って何でしょうか?私は樹木だと思います。他に何百年何千年と生きている生物は無いと思います。では、幾つか見て行きましょう。   縄文杉 樹齢2170~7200年。屋久島には過去2回ほど足を運んで縄文杉を拝まさせていただきました。ホント凄い迫力でしたね。ご覧になられた方は皆さん感動されたんじゃないでしょうか?   ブリスルコーンパイン 樹齢4700~5000年。インヨー国立森林公園(カリフォルニア) 世間一般的には最古の樹木とされるのがこのブリスルコーンパイン です。   Old Tjikko ノルウェー・スプルース(スエーデン)樹齢9500年。 これが噂の世界最高樹齢の木です。樹齢9500年には見えませんが、根っ子にその秘密があるそうです。生物で言うベニクラゲのように一種の不老不死状態ですね。   オリーブ(クレタ島 ギリシャ) 樹齢3000~5000年。地中海沿岸諸国にはオリーブの古木がいたるところにもあります。 エルサレム(イスラエル)にも2000年前にイエスキリストが祈ったオリーブの木があり歴史を感じさせます。   パンド – The Trembling Giant – (ユタ) 樹齢なんと8万年!これは一本の木ではなく、クローン増殖によるコロニーを形成している森です。つまり、地下で根っ子が繋がっており事実上1つの生物なんですね。映画のアバターを想起しました。永遠の生命ってあるものなんですね。 http://en.wikipedia.org/wiki/Pando_(tree)

もうかれこれ20年も前の話

私は奈良県の飛鳥にある高校に通っていた。その頃目指していたのは日本画家。私に日本画の世界を教えてくださった美術の岩崎先生の恩師である烏頭尾精(うとおせい)画伯が同じ飛鳥に居を構えられていた。 正確な時期は覚えていないが、その烏頭先生のお宅に書きためたスケッチを持って押しかけたことがあった。電話アポ一本を入れて尋ねた画学生を先生は笑顔で迎えてくださった。私は凄く緊張していたのだろうと思う。月日が経ったせいか、そのときお話いただいたことや、絵に関するアドバイスはどうしても思い出せない。しかし思い出せるものがひとつだけある。 先生のお話をお伺いしているとき、先生の奥様がお茶をもって来てくれた。そして「ほら彼は絵を描くのが好きだよ」と仰ってご夫婦で私のスケッチをご覧になっておられた。その時のなんとなく嬉しい気持ちは今もハッキリと覚えている。 こんなことを書きたくなったのは、偶然に烏頭尾先生の記事を発見したから。 http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000121005210001 キトラ古墳の四神壁画(青龍、白虎、朱雀、玄武)の模写をされたみたいだ。「なぜこんなきれいな線が引けるのか」と驚きを隠せなかったと仰る先生には我々には見えないものが見えているのかもしれない。 78歳というお年にも拘らず、感性豊か。なによりお元気そうな写真もあって懐かしく思った。

二つの物語 ~古都の蓮と銀杏~

先月、日本にビジネス・トリップしてきました。自分へのお土産として拾ってきたのが、写真の蓮の種(後ろの黒いやつ)と銀杏です。勿論、採集場所にはこだわっています。 蓮の種は私の実家(奈良)から歩いて10分のところにある弁天神社、捨篠池(すてしのいけ)のものです。Google Map この地は役小角(えんのおづの=役行者)の母、刀良売(とらめ)が住んでいたところで、役小角が産湯をつかったところともいわれる場所だそうです。そして、ここで取れる蓮は吉野山金峯山寺の「蓮華会」に献ぜられるという由緒のあるものなのです。こういった話は最近知りました。当地に住んでいた頃は立派な蓮が咲く公園だな程度の認識で・・・。ここの蓮は品性があって本当に綺麗ですよ。蓮といえば薬師寺が有名ですが、ここの蓮の方が大きくて迫力があります。 因みに、仏教伝来は538年ですが、これは「公式」でそれより以前に断片的な形で仏教は「非公式」に伝来していた筈です。役小角が日本古来の古神道・山岳信仰と仏教をブレンドしてそこに道教、陰陽道を利かせたのが修験道なんだろうなというのが私の見解で、勿論諸説あるとは思いますが、全ては推論である点に於いては同じだろうと思います。 弊社の会社名はLOTUS=蓮なんですが、時間軸で考えるとこの辺りの蓮ですね。蓮のアイデンティティーが文化的に確立されていない頃の神秘的なイメージです。鳩摩羅什的「法華経」の成立が朝の8時頃だとすると、5時ごろの薄暗い世界が文化的に混沌としており個人的には面白いと感じます。 銀杏です。日本の秋を感じるいい色ですね。こちらは姫路城で採集してきました。姫路場内にお菊井戸というのがあります。そう、あの有名な怪談「播州皿屋敷」の舞台ですね。この銀杏はそこで拾ってきました。いわば「お菊の銀杏」です。 他の写真は我が家の裏庭にある自作の池です。ここで鯉を20匹ほど飼っており、滝や苔むした岩があって、ミニ日本庭園しているのですが、ここで何年か後に蓮が華を咲かせ、銀杏が色ずく姿を想像しています。わくわくしますね。夏場は炭焼きバーベキューを楽しみます。デッキには自作の風呂桶もあってニューヨークにいながら露天風呂が楽しめるんですよ。 感謝祭も終わりニューヨークはいよいよ冬に突入です。池の鯉達もそろそろ冬眠に入ります。真冬は10センチぐらいの厚さの氷が池に張りますよ。氷と雪が解けて3月頃には冬眠から覚めますが、餌を与えるのは4月に入ってからなので、5ヶ月程は冬眠なんですね。 http://ja.wikipedia.org/wiki/皿屋敷 http://ja.wikipedia.org/wiki/皿屋敷

「母国への誇り」最も低い国は日本 英誌報道

英エコノミスト誌はこのほど、世界33か国の中で、「母国への誇り」が最も低い国は日本であるとする調査結果を報じた。米コンサルティング会社レピュテーション・インスティチュートがまとめたもので、最も高い国はオーストラリアだった。    それによると、オーストラリアが母国に付けた点数は100点中90点で、日本は56点だった。2~10位はそれぞれ、カナダ、フィンランド、オーストリア、シンガポール、インド、中国、フランス、スペイン、チリとなっている。

Japan Brand ~成功のための3つの提案~

Japan Brand のイベントがNYのFelissimo Design Houseで行われた。  http://www.felissimo.com/japanbrand/index.html 招待客用のレセプションは入り口に列が出来るほどの盛況。中もぎっしり人が入っている。Design21のときも凄かったが、改めてFelissimoさんは集客が上手いな~と感心。 さて、Japan Brand であるが、米国での展開を考えてみよう。私は以下3つのポイントを挙げてみたいと思う。 1つ目は商品力。 Japan Brandに選ばれているぐらいだから品質はお墨付きだ。USPとしての独自性もあり、伝統文化としての模倣困難性も非常に強い。前回のブログ記事で紹介したがUSPには2つの側面がある。その一側面は満たしているといえるだろう。問題はもう一つの側面つまり「お客様にとっての利点」である。 お客はこれら工芸品を手に入れる事によってどのようなベネフィットがあるのか?そもそも伝統工芸は遠い昔に日本の文化の中で生まれたものであり、21世紀のアメリカをターゲットに商品開発された訳ではない。つまり「消費者ニーズをまったく無視した商品」になりうる可能性があるわけだ。商品と消費者をつなぐ時間軸も空間軸も違う。空間軸が同じ日本にあってもヒット商品を出すのは簡単ではない、なにもかもが違うアメリカでは尚の事だと考えるべきであろう。従って、書道の筆を化粧筆にしたり、仏前用の線香を、室内香にしたりと、応用商品としてのアメリカ向け商品開発やアプローチは不可欠だと思う。  2つ目はビジネス・システム(流通)。 いくら優れた商品でも、それが売れる仕組みを作らない限り売れはしない。ビジネスとして成り立たせるためには、幾つかの条件が必要であるが、その中でも流通のチャンネルとして重要なのは(弊社の立場から言わせて頂けば)インターネットである。昨年12月、Amazon.comが記録的な売り上げを上げたニュースをご存知の方もあると思うが、アメリカでの小売はますますオンラインに傾倒しつつある。実店舗とオンラインショップ(EC)の一体どちらが必要かつ重要であろうか?本で言えばアマゾンは実店舗を必要としないが、バーンズ&ノーブルはオンラインショップを必要とする。全部が全部同じではないにせよ、事実としてオンラインショップは今後ますます重要になっていく。問題はJapan Brandには現時点でオンラインショップがない事だ。伝統工芸というどちらかというとニッチな市場を相手にせざるを得ない商材だからこそ、ロングテールには是非理解を示して頂きたい。商品が売れるための最低条件としてオンラインストア開設の必要性を感じる。 3つ目は人材。  実はこれが最も重要で根っ子にあたる部分である。オンラインストアや展示会などを通じ積極的にPRを打ち、プロモーションをかければそれなりの成果は得られるであろう。しかしながら外部の業者を使ってやっているうちは真のJapan Brandは育たないと思う。Japan Brandを育てるためには、工房でものづくりをする職人レベルでの「国際化」が必須であると思う。なにも流暢に英語を話せとまで言わないが、少なくとも海外で自分の作品を売ってみるなどの模索は必要であろう。「海外で売れた」と「海外で売った」との違いは大きいのである。そういう意味において、「魚を与えるのではなく、魚の獲り方を教える」という方向性で次世代の人材教育にも是非力を入れて頂きたいと願う。とりもなおさず、それはJapan Brandだけでなく、多くの企業や個人にとっての課題であるように思うし、Japan Brandを通じてのブレークスルーが明日の日本を明るくする事だって出来るかもしれない。 以上、樹木に置き換えると、1つ目の商品は葉っぱ。2番のビジネス・システムは幹や枝、そして、3番目の人材は根っ子に相当する。どのようなビジネスにも共通する事だが人材育成なくして長期的成功はありえない。さらに推し進めて考えると、人材教育の要諦は見えない企業理念や哲学にこそあると言えるのである。なぜならば、人材(人格)とはそもそも見えない精神で成り立っているものだからだ。今後ますますこの無形資産が重要な役割を負う様になるだろう。 最後に、Felissimoは私が最も尊敬する企業の一つである。その理由は、企業に於ける哲学や理念に対しここまで真摯に取り組んでおられる企業は世界中でも稀だと思うからだ。ここでは経営哲学が芸術に昇華されている。私はそのFelissimoがJapan BrandのNYでの受け皿となっておられる事に天意すら感じるのである。

 『南大門仁王像 大修理/運慶に挑んだ30人』

 『中尊寺金色堂大修理〜平安の謎に挑む〜』

ワインテイスティング会 ~赤ワイン編~

先週の白ワインテイスティングに続き、今回の社内赤ワインテイスティング会。 前回同様12本のワインにそれぞれ採点するという企画。 今回は2回目ということで前回の反省点をいかし次の点に留意。 ①ボトルと各自グラスに番号を記入 ②酔っ払う前にボトルデザインの採点を先にする ③食べ物を先に食べない(結局途中から食べ始めてしまいましたが・・・) ということで今回は総勢4名で社内ワインテイスティング赤ワイン編をスタートさせました。予想通り赤ワインは白ワインに比べ、香りの違いが歴然。個人それぞれランキングに若干の差はあったものの、総合的にみると全員のおいしいと感じるワイン、飲みづらいワインはほぼ一致していたようです。特に「これはないな~」というワインは全員一致の結果でした。 今回の総合1位は「Domaine Terres de Solence 2003」。他と比べてはっきりとした香りとくせになりそうな独特の味で人気でした。また、ボトルデザインの1位は「Chilcas Cabernet Sauvignon-Syrah-2004」。落ち着いた雰囲気のボトルに、ゴールドでふちどりされたラベルとが研ぎ澄まされた印象のデザイン。 そして今回はワインのお供に近所のインド料理店のタンドリーチキンとwholefoodsにて調達したお寿司、チーズwithラスク(このラスク、チーズとの相性抜群で好評でした)、ナッツ。ちなみにこの近所のインド料理店はマーサ・スチュワート目撃情報もあるという評判のカレー屋です。Lotusオフィスのすぐ側にあります。 7時過ぎからスタートした今回のテイスティング会。さすがに12本のボトルを開けると飲みすぎないわけがありません。結局夜中の12時すぎまで赤ワインと共に楽しい時間を過ごしました。 さて、今週末よりこの社内テイスティングしたワインを顧客様にプレゼントいたします。弊社より白い封筒が届いたらワインプレゼントのサインです!お楽しみに。  

ワインテイスティング会 @Lotus Office ~白ワイン編~

第一回Lotusワインテイスティング会を開催致しました。 初の今回は、Lotus厳選白ワインのテイスティング。 社外企画として顧客様プレゼント用に白ワイン12本、赤ワイン12本を入手したのですが、社外に配る前にまずは社内テイスティングから、ということで今回のワインテイスティング大会という運びになりました。ローカルな企画だったのですが、「ワイン評価表」や、こだわりのチーズと称し近くのWholeFoodsにて白ワインに合うレアなチーズなど準備し本格的試飲会となりました。 さて、肝心のテイスティングですが、そこは素人揃いですので「香り」と一口にいってもプロのソムリエのようにどんな香りがするかを表現するのはやはり至難の業。実際には各々直感を信じ、「ボトルデザイン」「味」「香り」「バランス」そして「総合点」の項目において各5点満点で採点しました。テイスティング前には「いや~、味の違いなんて分かるかな~」なんて言っていたのですがやはりこうやって飲み比べてみると、単独で飲むときには分からない独特の甘さや渋みの違いを素人目線でも感じることができました。実際飲み進めていくとだんだんと酔っ払ってきてその違いも分からなくなり全てただの白ワインとなってしまいましたが・・・。 一般的に値段が高ければおいしいワインと思いがちですが、一番高価なボトルがなんと一番最下位だったりと予想外の展開。評価が低かった理由は「甘すぎる」「くどい」といったかんじで、値段高=おいしいではないことを身をもって証明。ワインの世界って難しいですね。また、ワインのテイストはぶどうの品種によるものが大きいと思っていたのですが、評価1位と最下位の品種は同じシャルドネ。同じ品種でもやはりあれだけ味に差があるとは、一概に「シャルドネが好き」とは言えないなと実感してしまいました。奥が深いです。 そしてその総合点で見事1位に輝いたのはカリフォルニア産の「Christine Andrew Vignier 2005」。ドライな味と香りで全ての項目において高得点を獲得。「味」「香り」「バランス」については専門知識があるわけではないので素人採点になってしまっているのですが、「ボトルデザイン」についてはデザインを扱う会社として全員真剣に採点しました。そして結果ボトルデザイン部門での1位は、「Charles Thomas Pouilly-Fuisse 2004」に決定。グリーン、グレー、ゴールドというシックなカラーと伝統を漂わせるsince1890と書かれたゴールドのロゴのバランスがとれているという点で高い評価を得ました。フランス産らしく高級感漂うボトルデザインです。 次回は赤ワインテイスティングを今週末に開催予定です。赤ワインは味や香りの違いが白ワインよりもはっきり出そうという予想ですが、これも社内で採点しブログにてレポートしたいと思います。 赤ワインテイスティングについての記事はこちらから・・・    

Mont Saint-Michel(モンサンミシェル)に行ってきました

フランスを代表する世界遺産。“The Wonder of the Western World”と言われるモンサンミシェルへはパリから列車(TGV)とバスを乗り継いで3~4時間ほど。10世紀から13世紀にかけて増改築を重ねたこの建物は修道院というより城砦だと感じる(実際に城砦として使われていた時期もあった)。切り出した岩を船運び、海上の小島にこのような大規模な修道院を立てるのは並大抵のことではない。中世カトリックがとんでもないパワーを持っていたということが実感できる建物だ。その点ではあのノートルダム大聖堂を上回るかも知れない。現実離れしているが故に「天空のエルサレム」とも呼ばれるそうだ。個人的にはペルーの空中都市マチュピチュに近いと思った。

今、パリにいます

昨日からパリにいます。23歳の頃絵の勉強に1ヶ月ほど滞在していたのですが、さすがに17年も前の事は随分忘れていました。しかし、相変わらず町並みは絵になりますね。建築物は非常に凝った作りになっていて驚きです。 驚きと言えば物価の高さ。ドル安、ユーロ高の影響で缶コーラが場所によっては3ユーロ、つまり5ドル以上します。空港の自動販売機で2ユーロ、スーパーで1ユーロです。それでも2ドル程しますね。食事にしてもNYの倍はします。2人で普通のレストランで普通のものを食べても40~50ユーロ($100㌦)もします。ビールも一杯7~8ドルで酔うほど飲めません・・・。 感覚的には1ユーロ=1ドルが妥当だと思いますが、こうもバランスが崩れるとビジネスをしている人達は大変だろうと思いました。日本もプラザ合意以前は1ドル=360円だったのがどんどん円高になり、一時は79円にまでなったことがありますが、輸出で稼ぎをだしておられたビジネスは大変だったと伺います。商品は同じでも取引価格が2倍にも3倍にもなってしまうということなのでしょう。ビジネスって不思議ですね。  

Japan Day @ Central Park

今年で2回目の開催、Japan Day@Central Parkに行って来ました。 着物着付け体験コーナーや、書道、折り紙体験など他にも様々なアトラクションが満載で会場はちびっ子から大人まで大盛況の様子でした。日本が誇る伝統文化と、キャラクターものやロボットなどの最先端技術をミックスさせた会場で、特に日本着物を着た艶かしい女性に見立てたロボットは、偽者とは思わせない程の精巧な技術で、多くのカメラ小僧の山の中、思わず女性の私も見とれてしまいました。さすが、世界に誇るAIBOを生み出した日本のロボット技術です。 今回このプロジェクトに携わった多くの現地日系企業の方も、昨日は気持ちのいい透き通った初夏の中、イベントの大成功を喜ばれているのではないのでしょうか。お疲れ様でございました。来年もどんな催し物があるか今から楽しみです。 進化し続ける日本の技術と、世の中が進化しても守り続けたい美しい日本文化。ニューヨークという土地柄、新しい情報やスピード感ある毎日を過ごし忘れがちですが、個人レベルでもたまにはちょっと立ち止まって日本文化を見直し、「古きをたずねて新しきを知る」とばかりに新古バランス感を大切にしていきたいな、と思った一日でした。

Fishing Tournament

待ちに待ったハドソン川の釣り大会に参加してきました。昨年は最後の一投で32(81cm)インチを釣り、劇的な2位入賞を果たしましたが、今年は前半戦で26インチ(66cm)を釣り上げたものの、その後はさっぱりで入賞には及びませんでした。私が乗っていたボートからは35インチ(88cm)が上がりましたが、他のボートでは大会新記録の40インチ(101cm)が上がってました。これはデカイです。賞金は$3,000㌦!釣った人は最高でしょうね。 まあ、入賞は果たせませんでしたが、良い型が釣れたので満足です。晩御飯は勿論刺身でした。来年は入賞狙います。 35インチを上げた動画はこちらでどうぞ。この方はシカゴからの参加だそうです。

蘇る熊本城!

一週間のお休みを頂いて日本帰省してきました。 ちょうど私の実家熊本では、熊本城築城400年記念として様々イベントが開催されていました。 蘇る熊本城!として、その中でもひときわ注目されていた本丸御殿の復元。4月20日に復元完了、 私が行った当日は、一般公開されたばかりとあって、平日の閉館間際だったにもかかわらず多く観光客で賑わっていました。 (こんなに見物客が多い熊本城は今まで見た事がない!) さて、期待の復元ですが、これがスゴかった! 1607年に、加藤清正によって築城され、西南戦争時に天守閣と共に全焼してしまったのですが、 今回の復元工事では築城当時の構造と工法を再現し、忠実に忠実な復元をされたそうです。 発掘遺物を参考に、全体の間取りはもちろんの事、瓦の一枚一枚から土壁塗りに至るまで、 現存する櫓等を参考に熟練の左官職人の手により作業を行なったそうです。 60畳もある大広間や、藩主の居間として使用されていた昭君之間も格調高くて立派だったのですが、 私が一番気に入ったのは、「大御台所」でした。囲炉裏の復元には直下から発掘された石が使用されていて、ここでも本物を感じます。そして、火をおこす部屋であるため、小屋裏は煙出しのある吹抜けとなっており、巨大な丸木を使った吹き抜けの小屋組みが圧巻でした! 復元の際に使用した木材は全て国産材で、そのうちの半分は熊本産の木材だそうです。 一見では分からないところにこだわる、本物にかける意気込み、プロの職人技を肌で感じた一日でした。