四十而不惑

ここ数年ず~っと考えている事があります。それは何かというと「事業の目的」です。これって実は簡単なようで定めるのは難しいなと感じています。何の為にビジネスをしているのか?そりゃ生活のためでしょと言うのはある意味素直で簡単なことかもしれません、場合によっては高邁な理想を掲げる事もあるでしょう。いずれにせよ「よし、これだっ!」て掲げるのはある意味すぐにできることなのですが、「本当にそうなのか」という自問自答を繰り返し迷いがなくなるまでには何年もかかるものなんだと思います。

論語にこうあります。

「子曰、吾十有五而志乎學、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳順、七十而從心所欲、不踰矩」

十五で勉強に目覚めて、
三十で自分が置かれた場所で、やってゆくべきことを認識して、腹をくくって歩み始め
四十になって迷うことなく、
五十になって自分の天命が何であったかを知る。
六十になってやっと人の言うことを素直に聞くことが出来るようになった。
そして七十になってやっと自分の思うことを道をはずさないように振舞うようになれた。

 あの孔子でさえ40歳になるまでは迷いに迷いまくったと逆読みできるわけですから、凡人の我々がそうそう簡単に人生や事業の目的を定める事ができるとは思いません。ようやく定まりかかった事業の目的を発表させていただきます。

企業理念(事業目的)

1.従業員をはじめ関係する人々の幸福を追求する。
2.顧客価値の創造を通じて社会の発展に貢献する。

表現方法は様々に考えられますが、帰結するのはやはりこの2点かなと思います。その背景にあるのは次のような想いです。

  • 人は何の為に生きるのか?何のために働くのか?今日何をすべきなのか?という自問自答。
  • 人生は出会いの場である、そしてその最終目的は「愛なる人格の完成」であると思う。
  • 職場(仕事)とは個人と社会との接点であり、自己研鑽と利他業の実践道場である。
  • 価値あるものには実のところ形がない。形がない故に不変であり、そこに価値が生ずる。
  • LOTUSでは事業を通じてヒト、モノ、カネを創っていくことになる。
    1.ヒト—-人間創造、仕事を通じて出会いを作り人間を創る。
    2.モノ—-価値創造、モノ作りを通じてお客様と社会に価値をもたらす。
    3.カネ—-利益創造、経営を通じて利益を創り、個人と社会の幸福を追求する。

1番のヒトについて。人材の育成は事業の本質であるべきです。「焼かれ叩かれ名刀は生まれる」とも言われるように人材育成には快適な環境よりもむしろ厳しさが必要になります。厳しさは人を生かしもすれば殺しもするものですが、本物になるにはこの厳しさに対する忍耐が不可欠で、面白おかしく生きて人格者になった人は古今東西いないはずです。Lotusでは人生に対する価値観がしっかりした人のみ正社員採用し、そういった意識のレベルの高い人たちとビジネスを創っていこうと考えています。そもそも根性がなく考えが中途半端な人がLotusに入ってもやっていけないと思います。

2番のモノ(Web関連サービス)についてですが、この業務は人類の歴史上にあって大きな進歩をもたらしています。コンピューターやWebのない世界を考えられるでしょうか?Webは多くの人々にとって既に必要不可欠なものであり、それを創り出していく我々は社会に大きな貢献をしていると考えてもおかしくはありません。新3Kと言われる厳しい業界ですが、Web制作に熱意と誇り、そして社会的使命を感じて仕事に取り組みます。

3番のカネについてですが、これは精神論と違い具体的な結果、数字の世界です。世の中に自己満足の人は多くいます。誰もが「努力している」と思い込んでいますが、私自身も含め実際にはそうではありません。だからこそ結果が出せず、不運や貧乏に愚痴っている訳です。上述の1番と2番がしっかりとしていればこの3番目は結果としてついてこないと話になりませんし、あるときはこの結果を数値目標として努力する必要があります。数字は誤魔化しがききません。故に、我々は出来るだけいい仕事をし、その評価として多くを稼ぎ、精神的にも物質的にも満たされる事を目指しています。自分が満たされてこそ他人にも与える事が自然と出来るようになると思います。

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