半人前と一人前は何が違うのか

本当に権限が欲しいならば、しかもそれが顧客の為になるならば、与えられるのを待っているのではなく、みずから奪いにいくべきでしょう。日本アイ・ビー・エムの取締役専務執行役員に内永ゆか子氏がいますが、彼女が新人だった頃、男女雇用機会均法はまだ制定されておらず、一般女性職員の深夜残業は禁止されていました。しかし、最高の仕事を成し遂げるには時間が足りなくて、女性トイレに隠れて仕事をしていたそうです。

(中略)

ヒナは、親鳥が餌を運んでくれるのを、巣の中で口を開けて待っています。でも、一人前になれば、自分で餌をとりにいきます。あなたがプロフェッショナルを自負するならば、もう答えは出ているはずです。それは「半人前と一人前は何が違うのか」という問いへの答えでもあります。

ザ・プロフェッショナル~p21~ 大前研一

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いや~凄い話ですね。勿論、弊社ではここまで要求する気はありませんのでご安心下さい。但し、半人前と一人前は何が違うのかという問いかけに対しては見解を同じくしています。

今回はよくある要求についてLotusとしての見解を纏めて見ました。

1.給与(報酬)について

「もっと給料を上げて貰いたい」とは誰しも思う自然な感情でしょう。私自身も同じで給料を10倍にしたいと願っています。勿論、社員に対してもフェアであり出来るだけ報いてあげたいと思っています。 肝心なのはそれに見合うだけの成果が出ているか否かです。「こんなに頑張っており、成果も出ているんだからもっと払ってあげよう」そう思わせる事が出来るか否かは、本人自身にかかっているといえるでしょう。会社自体も同じことです。より収益を上げたいのならそれに相応しいサービスや商品を提供していくこと以外には道はありません。報酬とは会社業績に対する分け前ですから、会社の利益に貢献してはじめて自分にも分け前が落ちてくると思ってください。残念ながら期待の時代はもう終焉を迎えました。

2.自由(裁量)について

「もっと自由や裁量が欲しい」これも誰しも思うことです。特に優秀でモティベーションの高い人は少なからずそう思っているでしょう。人間は基本的には自由です。会社や他人の指示に従って生きれるものではありません。

但し、ここで言う「自由」とは勝手気ままなことをさすのではありません。本当の自由には責任が伴い、自分がその責任を取るという覚悟や、自分を信じる勇気が必要なのです。もしあなたが、自分の力を信じ、行動や結果に対する責任を持つという覚悟があるならば自由はあなたのものです。私はその自由を尊敬し応援したいと思います。

こういう風に考えていくと、自由とは与えられるものではなく、自ら創ることが出来るものだと言えますね。自由とは書いて字の如く「自らに由る」事なのです。決して「他に由る」ことではありません。真の自由とは何かということを理解していない人に真の自由を与えることが出来るでしょうか?それはありえないように思えます。

手入れを怠ると人間の心には雑草が生えるものです。それに従って行動も安きに流れることでしょう。例えば会社が「勤務時間自由」を宣言したとしましょう。恐らく99%の人は安易な方向に流れます。昼過ぎに出社するとか、欠席や早退が多くなるとか・・・・。容易に想像できますね。でも、成功する人は自らを律し早朝出勤できる人だと思います。自由だからこそどちらを選ぶかはあなた次第になります。殆ど全ての人は成功を願いますが、行動は逆方向だったりするわけです。

Lotusでは人間を創っています。それとあわせてWebも創っています。
質の高い作品を作るためには、その作者自身の質が高められなければならないと考えています。

 

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