WordPressの優位性―WordCamp NYC 2012レポート

午後一に行われたMichael C. Clark氏による”Selling WordPress to Your Clients”のプレゼンテーション。

WordPressというオープンソースをWebサイトやブログ構築に使うメリットを、テクニカルな話を抜きにして分かり易くクライアントに伝え、成約に結びつけるためのセールスポイントを紹介していました。
普段、弊社でもお客様のWebサイトでWordPressの導入をオススメさせていただく際にはご説明している点ですが、改めて考えさせられる良い機会となりました。

WordPressが競合ソフトウェアと比較して特に優れている3つのポイント

1)外観テーマにこだわることなく、自由なカスタマイズとコントロールが行えること
WordPressの外観テーマは有料版・無料版ともに無数に存在します。もちろん、その中から自分のイメージにあったテーマを見つけ、Webサイトを作っていくことができるバラエティーの豊かさと手軽さはWordPressの1つの売りです。しかし、WordPressの面白さは、外観テーマ内でできることに留まらず、豊富なプラグインやちょっとしたカスタマイズを加えることで、より多くの可能性が広がる点にあります。

2)クライアントのWebサイト⇒クライアント自身で管理することができる
これまでHTMLやFrashといったWebの専門知識が必須 と考えられていたホームページの更新・管理作業。WordPressはそのような専門知識がなくとも、ダッシュボードと呼ばれる管理画面上で簡単にWebページ内容の更新を行うことができます。つまり、これまでWeb業者に頼りきりであったWebサイトの更新作業の手間とコストを最小限に減らすことができ、自社のWebサイトを自社内でタイムリーに管理することができます。

3)誰もが自由に使えるオープンソースが故に、今後更なる機能充実、改善が期待される
今回WordCampへ参加してより感じたことですが、WordPressはオープンソースであるがゆえに、個人ブロガーからプロのWebサイト開発者まで様々な人利用しています。ネット上に無数に存在するWebサイトのうち、すでに15%のWebサイトがWordPressにより作られているといわれています。 そして、今回のイベントのようにWordPressのユーザーや開発者が一同に介すビッグイベントも世界各国で行われており、コミュニティーが活発な点が今後の将来性を物語っています。WordPressでWebサイトを作っておけば、その後ソフトウェア自体のバージョンアップや新しい優秀なプラグインが開発された際にも手軽に対応でき、時代の流れに沿って随時Webサイトをパワーアップしていくことが可能になります。

ちなみに、米国内では既に多くの有名企業がWordPressを利用してWebサイトを作っています。

有名企業も使っているWordPress

  • Ford
    http://social.ford.com/
  • Sony
    http://blog.us.playstation.com/
  • The Wall Street Journal
    http://online.wsj.com/public/page/magazine-index.html
  • CNN
    http://social.ford.com/
  • GE
    http://www.gereports.com/

もともと、ブログソフトとして開発されたWordPressだからこそ、クライアントによっては、「ブログサイトではなく、Webサイトが作りたい」とWordPressに抵抗を感じる方もいるはずです。
しかしこのようにWordPressで充分すぎるほどのWebサイトを構築することが可能です。

時にはプロの手を借りる事も必要
このように、クライアント自身で更新管理やちょっとしたカスタマイズもDIYで行えるのがWordPressの魅力の1つですが、それ故操作ミスでWebサイトを壊してしまうといった事態も想定されます。そのような事態に備えて、業者としては定期的なメンテナンスサービスやカスタマイズ作業の単品販売を提供していき、お客様のトラブルに瞬時に対応できる体制を整えておくことも大切であるとの認識は、どの参加者(特に制作会社・デザイナー)も同じよううです。今後、Webサイトの開発サービスと並び、サポートサービスの充実が開発者側には求められるようになるでしょう。

Tags: , , , ,

返信する

コメント