不可能を可能にせよ!~幻のキノコを生む会社~

「見つけた人は、舞い上がる」という “幻のキノコ”マイタケ。香りがよく、歯ごたえがあって、味が上品なのが特長だ。マイタケは山奥で気温や湿度などが、ある一定の条件になったときだけ現れる。そのため、人工的に大量生産することは不可能とされてきた。
この“不可能”を可能にしたのが、雪国まいたけ社長の大平喜信だ。貧しい農家に生まれ、中卒で働きに出された。いくら働いても、暮らし向きは楽にならなかった。大平は自分の人生を変えるため、だれも実現できなかった“幻のキノコ”の量産で大儲けしようと決意する。
自作の栽培室に泊り込み、温度や湿度を調整したり、照明に変化をつけたり――。マイタケは一向に育たないが、大平に逃げ道はなかった。「中卒のお前にできるわけがない」。親族一同に猛反対され、勘当同然で実家を飛び出した。「失敗したら妻子とともに崖から落ちて死のう」と覚悟を決めていた。死にたくなければ、マイタケを作るしかない。
「命がけになれば、他人が見えないことが見えてくる!」。心血を注いでマイタケと向き合って2年。大平はマイタケが示すごくわずかな変化を見抜けるようになっていた。そして、ある日。マイタケは見事に傘を開いた。マイタケの大量人工栽培に成功した大平は、「雪国まいたけ」を創業。“幻のキノコ”で断トツのシェアを誇る、巨大キノコカンパニーに成長させた。
中卒、貧乏、不可能――。大平はそんな言葉を意に介さない。「世の中、思い通りにならないのは自己責任ですから」。どんな時代でも不可能を可能にしてきた大平が、スタジオで“成功の方程式”を明かす。
引用元:http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/20100419.html

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