主体性のない人間はいらない 勝ち組企業の人材教育術

「理想の人材SP2 カンブリア宮殿」を見ました。
その中で、今や日本を代表する企業のトップたちがこれからの時代に欲しい人材として次のように答えていました。

「日々の仕事を期待以上にやり遂げる人材」/日本マクドナルド 原田社長
モチベーションを上げ、主体的に考えさせることで、言われて動く人間ではなく、自ら率先して動く人材を育てるといいます。トレーナーが教えるのではなく、トレーニーが自ら学ぶ姿勢を見につけさせ出るため、ニンテンドーDSの独自のソフトまで開発して新人教育にあたっているそうです。ついつい将来のキャリアばかりを考えてしまいがちですが、今目の前に与えられた仕事を完璧に期待以上にこなせてこそ、その後の結果がついてくるものです。
「黙っていても、店長と分かる人材」/餃子の王将 大東社長
率先垂範。何事もトップが率先して取り組みます。大東社長自らも、朝一番に出社して会社周りの清掃は欠かさないとのこと。

「最終的に問題を理解し、仮説を立て解決できる人材」ニトリ/似鳥社長
急成長を続け、毎年店舗数を拡大、大規模な人材採用を行っているニトリにとって人材育成は急務です。その方法は泊り込みの新人研修でのテストや行動規範、爪やもみあげの長さまで徹底したスパルタ教育をとっています。


「やったほうが良いと思うことを、素直にできる人材」/ABCマート 野口社長

新人教育には入社2年目(1年先輩)の社員をマンツーマンの専属トレーナーとしてつけ、教育させます。1年前に自分達が経てきた路であるため、新人の分からない事や不安を解消できると考えた策。マニュアルを作ると、それを超えるサービスは生み出せないという考えから同社に新人研修マニュアルのようなものはなく、マンツーマンのOJTを通してマニュアルでは教えられない「やる気」を教えています。

「自分の「ロマン」と「ビジョン」をもつ人材」/ユニ・チャーム 高原社長
同社の新人研修では社会人なり立ての20代前半の若者に「80歳の目標」を書かせるそうです。これまで多くの成功者が語るように、明確な目標を持つことはその達成に向けた筋道を立て、歩んでいくことの第一歩です。

「サラリーマンの時代は終わった、自営業者をいかに育成するか」/ファーストリテイリング(ユニクロ) 柳井社長
ファーストリテーリングの採用情報ページでは、どのような事を成し遂げるために、どのような人材が必要であるか、事細かに書かれていて、そのことに村上龍氏は他社との大きな違いがあるといっていました。入社して早ければ半年~1年で年商5億円規模の店長になるというユニクロ。その責務を成し遂げていくためには、一サラリーマンではなく、店をどのようにしたらお客様に愛してもらえるかリピートしてもらえるのか、自分自身で考え実行できる行動力と結果に対する責任感が求められます。

いずれの業界・業種でも後継者の育成は必須課題です。表現は違えど、彼らの言葉に共通することは「主体性」です。ただ言われたことだけをやる人間では、もはや企業に必要とされません。厳しいようですが、これから日本企業が世界で競争力を引続き発揮し生き残っていくためには当然のことかもしれません。

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